4月の例会は、(3月は雨で延期となりました)

西宮森林公園のイワクラ・ハイキングでした。

当日27日は 素晴らしい好天に恵まれた、心地よい風のなかを、

参加者7名が 森林公園の展望台から南に下って

軽登山道を歩く約4キロのコースでした。

そもそも今回のハイキングの目的は、神籬(ひもろぎ)イワクラの探索です。

古代遺跡研究所創設者・中島和子先生の論文には・・・・

この甲山の東側山中には

伊勢神宮の内宮と外宮にそれぞれ配置されている

荒御魂(あらみたま)と和御魂(にぎみたま)の御祭神と同じような

構造でイワクラが 配置されている 

・・・と あるのです。

 (「日本文化の源泉としての磐座、磐境」P41~48の要約)

しかし、この本に掲載された地図は かなり おおざっぱで、

神籬の磐座を特定することはなかなか難しいように感じました。

 とはいえ、古代人の築いたイワクラの配置を 伊勢神宮と同列に

想像するということは、非日常的な体験ですし、知的な刺激を受けて

とても楽しいものでした。

 参加者の方からも

「イワクラ巡りで エネルギーを沢山

いただきました」等の感想を多数

いただきました。

 機会があれば 今度は 周辺の磐座の配置状況も 範囲を広げて

探索してみたいものです。

【追記】中島先生の論文の元になる原典は

荒深道斎翁の昭和17年「天孫古跡探査要訣」ですが、

その後 復刻改訂版ともいう本が 令和4年に 道ひらき学術会より

「日本神籬考古学」として出版されています。巨石神籬を踏査・実証した

偉業の記録と思います。(ご参考まで)